更新日:2021年10月4日
車のドアを電柱や壁などの障害物にぶつけてしまうと、へこみができます。
小さなへこみでも修理すれば数万円の費用がかかり、大きなへこみになると修理費用が高くなるでしょう。
へこみを放置すると錆が発生するなど悪化するおそれがあり、できれば修理したいものです。
もしも修理するとなればどのように行い、何に注意すればいいのでしょうか?
この記事で、車のドアのへこみの修理方法をご紹介します。
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車のドアのへこみの放置は傷の状態を酷くする
ドアのへこみの修理費用は高いので、そのままにしておこうと放置する方もいるでしょう。
塗装が剥がれたり割れたりしているドアをそのままにすると、傷が悪化します。
金属のドアは、下地が露出していると錆びていき、最悪の場合は穴が開きます。
穴から雨が入れば、電気系統にダメージを与えるかもしれません。
特に沿岸地域に住んでいる方は、潮風や波によって、錆の腐食が早く進行します。
小さい傷で目立たないのから修理しないと考えず、小さいへこみでも早めに修理した方が良いでしょう。
車のドアのへこみの修理費用
車のドアのへこみは、どの程度かによって修理費用が違います。
小さなひっかき傷程度だと、ペン型の筆塗り塗料を使えば自分で直せます。
カー用品店にさまざまな色の筆塗り塗料があるので、自分の車のボディカラーにあった色を選びましょう。
傷を筆塗り塗料で塗り、はみ出した部分はマニュキア液などで拭き取れば、修理完了です。
タッチペンは1,000円ほどで売っています。
はっきりとわかるへこみができたときは、板金かパテでの修理を行います。
ドア内部はエアバッグなどを入れるために空洞なので、少しの衝撃でもへこみます。
最低でも2万円程度の修理費用は発生し、へこみが大きいほど費用が高いです。
酷いへこみはドアごと交換
へこみが酷いとドアごとの交換となり、国産車ならドア1枚は10万円程度です。
外国車だと部品を輸入しないとならないので、数十万円になるケースも少なくありません。
アルミやカーボンのドアは板金できないので、修理するならば丸ごと交換です。
交通事故などでドアをぶつけたときは、へこみが小さくても、ドア内部が損傷している可能性があります。
そんなケースでも修理しても後で不具合が出る可能性があるために、新品のドアに交換します。
どんな車でも、フレームも歪んでいればフレーム交換も必要です。
ちなみにフレームもダメージを受けて、ボディ矯正ができないとなれば、修理費用が莫大になるので、買い替えた方が良いかもしれません。
車のドアのへこみを自分で直す方法
ドアのへこみは、状態によっては自分で修理できます。
自分で修理する方法と言うと、主に以下の方法が使えます。
・ドライヤーで温める
・修理キットやパテで直す
ドライヤーで温める
樹脂部分はドライヤーで温めると柔らかくなるので、裏側から押すと元の形にできます。
金属製のドアであれば、温めた後に冷却スプレーなどで冷やしておきましょう。
急激に冷やすと、元に戻ろうとする力が働くので、何回か行うとへこみが直っていきます。
温めてから、吸盤で引っ張ってみてもへこみを直せます。
ドライヤーの代わりに熱湯を使ってもドアを温められますが、ドライヤーの方が使いやすいです。
裏側からハンマーで叩いてへこみを修正する方法もありますが、内装を取り外さないとドアの裏側から叩けないので、取り外すための専門知識が必要です。
修理キットやパテで直す
修理キットを使っても、車のへこみを直せます。
デントリペアキットと呼ばれる修理キットであり、カー用品店でも通販でも売っています。
リーズナブルな価格なので、手軽に購入できます。
修理キットで直せないようなへこみは、パテで修理可能です。
へこみ部分にパテを塗って乾かしてから、ヤスリなどを使い表面を滑らかにして、最後に塗装します。
磨きや塗装工程が必要なので、専用の工具を用意していった方が良いでしょう。
自分で直すときの注意点
どの方法を使っても、素人が新品同様にドアを直すのは難しいです。
多少でこぼこになったりと、近くで見ると修理跡がわかるぐらいの出来になるでしょう。
修理のための専門の道具が必要となり、時間もかかります。
初めてへこみを自分で修理するとなれば、勝手がわからず失敗するかもしれません。
場合によっては傷が悪化するかもしれず、余計に見た目が悪くなるかもしれないです。
綺麗に修理するならば、専門業者に依頼するのがおすすめです。
プロの業者に依頼すればお金はかかりますが、綺麗に直してくれます。
へこみを修理するだけでなく、ドア内部に損傷があれば、損傷部分の修理も行ってくれます。
板金で修理するとなれば、およそ5日程度時間を要します。
ドア交換が必要なときは、修理完了までの時間は1週間程度です。
まとめ
車のドアをうっかりとぶつけて、へこませるときもあるでしょう。
ひっかき傷程度やへこみが小さいときは筆塗り塗料で直せますが、へこみが大きいとパテを使った修理や板金修理です。
自分で修理も行えますが、綺麗に修理するのは難しいです。
へこんだ部分を綺麗に修理するならば、プロの業者に修理を依頼してください。
修理業者ならば、ドア内部の損傷まで対応してくれます。